..Mooncat Express..

All about Mooncat. What I see, hear, eat, feel and think. Sharing my world to you. That is Mooncat express.

Stay in Amsterdam

20010523220427.jpg
過去ログから引っ張り出してきました。
こんなこともあったな。今日はそんな作業をしていて、本ちゃんのサイトの増築が出来なかった。
待っていてくれている人たちごめんなさい。

さてさて明日は大切なミーティングが控えている。早いうちに休もうか。

2001/5/16の日記から

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去年の今ごろわたしはオランダにいた。
仕事で今働いている会社の本社を訪ねていたのだ。
そこで、大きな事件に巻き込まれた。

その日は金曜日。初めてのオランダということもあり、同僚が観光がてらにアムステルダムにいってみてはどうかと提案をするので、せっかくだからと午後から電車で約2時間をかけて、上京する新人歌手よろしくセントラルステーションに降り立った。

降りてからわずか15分、駅構内で昼食を摂っているところにアラブ系と思しき三人組に囲まれて、昼日中に強盗に遭ったのだ。
駅の真中で。

被害は現金1300ドル/航空券/会社の電話番号などを収めたメモ/泊まるホテルの地図/気に入っていたvaio c-1/パスポート/着替えなど、持っていたものは全て持っていかれ、犯人が立ち去った後でわたしの所持品は、着ているものと、ズボンのコインストックに入っていた100円玉二枚。

見知らぬ異国の見知らぬ駅で、持っているものが、使えないコイン2枚とやり場のない悔しさだけ。文字通り途方にくれました。
「助けてくれ」と駆け込んだ駅警察でも、被害にあった直後だというのに探すそぶりもなくただ「書類を書いてくれ」の一点張り。らちがあかないので、自力で何とかしようと街に出た。

まずは運良く覚えていた宿泊先の頭文字"K"。旅行会社で親切な受付の方に"K"ではじまるホテルを全てリストアップしてもらったところ、計9つ。電話をかけるコインもなく、職場の電話番号もわからないために、ひとつずつ歩くことにした。

3時間ほど見知らぬ街を、歩いた頃であろうか。6件目にして、アムスの中心地"ダム広場"に面して建つ格調高いホテル"Krasnapolsky"にたどり着いた。
5つ星のホテルを前にして「まさか」と思いながらもフロントに尋ねると、なんと予約が入っている!

ア然としながらも、クラークに事情を説明し事務所に連絡をとるが、あいにく時間は7時を回ろうとする頃。当然、だれもいない。
途方にくれていると、そのクラークは「警察に行こう」と声をかけてくれ、「警察にいっても仕方がない」というわたしをして、一緒に警察まで付き合ってくれた。

ほぼ無一文になり食事をすることもかなわないわたしは、駅警察であった一件のことも忘れ、美人クラークに連れられるままに警察に向かった。
疲れもたまって「どうにでもなれ」という気持ちのまま、警察の受付に行くと駅のものとはまるで反対の対応。わたしと同年の若い警官が、真摯な同情を見せつつ親しみのこもった様子で、事情聴取にあたってくれた。

「どんなやつらだった?怪我はないか?」
「190くらいの若いアラブ人3人だった、抵抗しなかったから何ともないよ」
「特長とか覚えてるか?外国人は見分けつかないだろう?」
「顔を覚えるのは得意なんだ 絵に描くよ」

といった具合である。しかも、絵を画き終わるや、若い警官はそのコピーを取り内線で呼び出した仲間に渡して、駅をあたらせた。
「駅警察とはいっしょにしないでくれ」というのが彼の弁だった。
早いうちにショックから立ち直ることができたのも、その名も知らぬ若い警官のおかげといってもいい。

その事情聴取を受けているときに、どこからか日本語が聞こえふとそちらをみると、二人の日本人観光者らしいご婦人が二人電子辞書を手に、警察署の入り口をうろうろとしている。
事情を察したわたしは、警察官に事情を話し婦人の元へ向かった。
すると案の定、言葉がわからないために立ち往生している。話を訊くとカードを盗まれたという。

なんと犯罪の多い国だろう

われながらお人よしだとも思うが、二人のために通訳を買って出て、事情聴取に立ち会った。
ようやくのことで終了したのは、夜11時半。ショックと、疲れと、空腹と、時差ぼけも手伝いすでにフラフラではあったが、そこからわたしの事情聴取再開。
しばらくやり取りをしていると、そこに先ほどの婦人がやってきて、中座を詫びながらわたしを呼んだ。
「あなた、困ってるんでしょ」
「はい、どうしようもなく」
「これもってなさい」
婦人はわたしに5千円札を2枚を差し出した。普段ならば迷うこともなく断るのだが、この逼迫した状況の中、わたしにとってこの1万円は天から降りてきた命綱だった。
それをして、
「受け取れません」
「持っていなさい、相手の好意を受けないことが失礼になることもあるのですよ」
「…そのとおりですね。ありがたくお借りします、ご連絡先をくれませんか」
「それはお礼です。受け取ってください」
云々

一部始終を見ていた若い警官はその後
「日本人って変わってるな」
「どうして」
「泥棒にあったあとで、見ず知らずに金を渡すし、困っているのに断ろうとする。宇宙人のように見えるよ」

ごもっともではある。

ともあれ、所持金1万円をポケットに五つ星ホテルで週末を過ごし、ようやくのことで月曜日に出勤した同僚に報告。迎えにきてもらう。

自分の事ながら、なんとも波乱にとんだ人生を送っているものだと思うことしばし。

Posted by Mooncat at February 09, 2004 01:54 AM | コメント (0) | トラックバック (0) | Clip!!

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